歯ぎしり、くいしばりの悪影響について|加古郡播磨町土山駅徒歩1分の歯医者「ニコ歯科クリニック」

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歯ぎしり、くいしばりの悪影響について

ニコ歯科クリニック院長の淺原です。

本日は歯ぎしりおよびくいしばりによる口腔内への悪影響についてお話ししたいと思います。

歯ぎしりやくいしばりは寝ているときによく起こすものと思われがちですが、意外にも日中、生活活動しているときにも結構おこしているものです。くいしばりなどは力仕事やスポーツで力を込めるときにくいしばざるを得ないこともありますが、それ以外のときにもされている方が多いです。

歯ぎしり、くいしばりは日中でしているときの多くは何か1つのことに夢中になって活動しているときや、強く感情が表現されているとき(叱られている、叱っている、悲しくて泣いている、恐怖など)に生じているケースが多いです。

歯ぎしりや食いしばりをくりかえし、口腔内に必要以上のストレスがかかると様々な悪影響が生じてきます。

まず、「歯」への悪影響について考えてみましょう。

歯ぎしり、くいしばりを起こすと歯の摩耗が加速されます。生理的範囲内での歯の摩耗であれば、人の一生にわたって使い続けることは可能ですが、過度な力が歯に及ぶことを繰り返すと歯の摩耗も加速され、ちびてきてしまいます。それによりかみ合わせの狂いが生じ、しっかり物をかみ砕くことができなくなってくることもあります。

また過度な力が歯にかかりすぎることにより歯の破折を招くこともあります。特に縦方向への破折は致命傷になるケースもあり場合により抜歯せざるを得ない状態の破折を招くこともあります。

また歯の摩耗や破折などにより歯がしみる症状が生じてくることもあります。それにともない、噛むと痛いといった症状を引き起こすこともあります。

つぎに「歯肉」への悪影響を考えてみましょう。

歯ぎしり、くいしばりがひどい方は歯周病が悪化することがあるといわれています。これは歯にゆすぶりの力が必要以上に加わることにより歯と歯肉の接合機構に悪影響を及ぼし歯周ポケットの増大が生じてくるためです。

また歯ぎしり、くいしばりを起こすと必要以上に顎の関節に負荷がかかるため顎関節症を引き起こすきっかけをつくることもあります。これによりお口が開きにくくなる。お口をあけると顎の関節に痛みが生じる。お口の開閉口時に顎の関節あたりからコキコキと音が生じるといった症状が出てくることがあります。

それ以外の症状としては、顔面痛や頭痛、舌痛症なども生じてくることがあります。これらは歯ぎしり、くいしばりにより噛みしめるときの筋肉が顔面に悪影響をおよぼすことにより生じたり、くいしばるときは舌を歯に押しつけていることが多いのでそれにより舌痛症が生じてくることもあります。

人間が起きて生活をしているときは上顎の歯と下顎の歯は飲食時や唾液を飲み込むとき以外では触れていない状態が良いとされています。唇は閉じていても上と下の歯の間は数ミリ開いている。この状態がよいとされています。

何かに夢中になっていてふと気が付くと上の歯と下の歯が触れてしまっていることがあれば、歯ぎしりやくいしばりの兆候があらわれているかもしれません。

健康的な口腔内を維持するために、日常生活で歯ぎしりやくいしばり等をおこしていないか見直してみるのも良いかと思います。

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